導入事例インタビュー
〒107-0061 東京都港区北青山2-12-28 青山SEIZANビル2F
貴社の事業内容と、ご自身のプロフィールを教えてください。
髙野:当社は『「ライブ」テクノロジーを通して、人と人のつながりを豊かにすること。』をミッションに掲げて、全世界で5,000万を超える登録者数を有するライブ配信アプリ「17LIVE」の運営などを手掛けています。
私はOfficeSupportチームのメンバーとして、情報システム部門と総務部門の担当を兼任しています。半年ほど前にマネージャーが入って2名体制になったのですが、基本的には全ての業務を一人で対応しています。もともとひとり情シスをやりたくて当社に入ったので、やりがいは大きいですね。
なぜ「ひとり情シス」をやりたいと考えたのでしょうか。
髙野:前職でも情報システム部門の担当者をしていました。そこでは補佐役としての立ち回りが求められていたのですが、長く居続けるうちに「自分が裁量権を持った仕事をしたい」と考えるようになったのです。この想いを実現するためには「スタートアップ企業の一人情シス」になることが近道だろうと思い至り、当時一人目の情シス部門担当者を募集していた当社への入社を決めました。
実際に「ひとり情シス」になってみて良かったことと、難しさを感じたことを教えてください。
髙野:良かったのは、風通しの良い組織風土の中で一から自分が良いと思う社内IT環境や部門の運営体制を作れること。やりたいことができている充実感はひとしおです。一方で、会社の成長に伴ってこれまで経験したことのない事案に直面する機会が増えるにつれて、次第に全てを一人で対応するのは難しいと感じるようになりました。
そんな矢先に社内でISMS認証取得プロジェクトが立ち上がったのですが、私にはISMS認証取得に携わった経験がありません。社内でも初めての取り組みでしたので、内製ではなく外部の力を借りて進めることになりました。
ISMS認証取得プロジェクトが立ち上がってから、髙野さんはどのようなアクションを起こしましたか。
髙野:インターネット検索でISMS認証取得支援に強いコンサルティング会社を探し、良さそうな会社に実際にコンタクトをとって詳しい話を聴きました。複数の会社からご提案をいただいたのですが、残念ながらいずれも私が満足できる提案内容ではありませんでした。
なぜなら、想定していた以上に私が実際に手を動かす工数が多く、その通りにプロジェクトを進めると私自身がキャパオーバーになることが明白だったからです。当時200名超の従業員数の会社でひとり情シスとして通常業務をするだけでも手一杯だったうえ、並行して17LIVEグループのグローバル対応も急増していました。そのため、ISMS認証取得関連の対応は極力自分の手を動かす工数が少なく済むように進めたかったのです。
当社に問い合わせてくださった時期は、すでに数社とコンタクトを取った後でしたよね。
髙野:はい。パートナー企業探しに難航していた頃に知人に相談したところ、御社を紹介していただきました。
当社のコンサルタントと最初にお会いしたときの印象を教えてください。
髙野:直感で「相談しやすい」「話しやすい」と感じました。本題であるISMS認証取得に向けた取り組みについてだけでなく、私が日頃から感じていた社内IT環境の課題についての相談にも乗ってくださったのが嬉しかったです。提案内容も当社の実情に合ったものでしたし、こちらの疑問に対して分かりやすい表現で回答してくださるので「この会社なら信頼できる」と思いました。
最終的に当社を選んだ決め手は何でしたか。
髙野:私は仕事をするうえで「誰と一緒にやるか」を重視するタイプなので、最初の面談で感じた「相談しやすい」「話しやすい」印象を信じて決めました。自分がメイン担当で予算取りや検証を進める立場として初めてのプロジェクトでしたから、なおさらパートナー企業選びでは信頼できる人柄を求めていましたね。
プロジェクトではどんなことを実施しましたか。
髙野:セキュリティ規程の策定やネットワーク機器のリプレイス。他にログ管理ツールやIDaaSなどのシステム導入にあたり、ベンダーとの調整や動作検証、導入フォロー等もしていただきました。
プロジェクト期間中の当社の対応はいかがだったでしょうか。
髙野:全体を通して、とてもきめ細かく丁寧に対応していただきました。レスポンスも早いですし、私が見落としていたポイントにも配慮した提案もしてくださったので大いに助かりました。バリュエンステクノロジーズさんに相談すると、実現可否の判断をはっきりさせたり、タスクの優先度を調整して自分がプロジェクトにかける工数を減らしたりできたので、プロジェクト全体がとてもスムーズに進んだと思っています。
プロジェクトを通して実現できたことを教えてください。
髙野:5ヶ月ほどの期間で、当社がお願いしていたことは全て期待通りのクオリティで対応してくださりISMSの運用ができるレベルまで体制を整備することができました。また、プロジェクトの本題とは別に、私が日々の業務をするなかで改善したいと思ってメモ書きしていた些細な相談事も解決してくださいました。従業員からよく問い合わせを受けていた複合機の設定やちょっとしたネットワークの不具合など、本当に種々雑多な内容だったのですが、どんな相談でも的確な回答をくださるので非常に助かりました。
今回バリュエンステクノロジーズさんとプロジェクトを進めた結果、17LIVEグループのグローバル本社としてさらなる会社規模拡大に耐えうる社内IT環境のベースを構築することができました。今後対応すべき課題もある程度洗い出せたので、これから少しずつ整備していければと考えています。
プロジェクトを終えてからも、チャットサポートを活用してくださっていますね。
髙野:ひとり情シスをやりたくて今の環境を選んだとはいえ、困ったときに何でも相談できる体制があるのはやはりありがたいです。プロジェクト期間中もそうでしたが、バリュエンステクノロジーズさんとのやりとりは私にとって知見も広げるきっかけにもなっています。
会社の成長を見据えて、社内IT環境をどのようにしていきたいですか。
髙野:直近で取り組みたいテーマは、セキュリティの強化やアカウント管理の効率化です。すでにいくつかの施策を検討しているので、それらを具体的に進めていければと思います。
あと、インシデント発生時の対応フローの整備などといった仕組みづくりもしていきたいです。ヘルプデスクをはじめとする日々の業務に追われてまとまった工数を確保できず、なかなか進められないのですが……。
当社がリリースした問い合わせBot(helpmeee! KEIKO)は、ヘルプデスク業務の工数削減のお役に立てるかと思います。リリースを楽しみに待っていただけると嬉しいです。
髙野:それは楽しみですね。従業員が問い合わせBotから規程の詳細や各種申請の手順などを確認できるようになれば、私のヘルプデスク業務工数が減ってより創造的な仕事に時間を振り分けられるでしょう。それに従業員の生産性向上にもつながるはずです。
今後は従業員の生産性向上に寄与する社内IT環境整備や仕組みづくりにも力を注ぎたいと思っているので、バリュエンステクノロジーズさんにはそういったことがひとり情シスにも無理なくできるサービスの展開を期待しています。